復興と新エネルギー
原発の是非が問題になっています。 その議論を聞いていると、あまりにも近視眼的な話ばかりに終始していて、将来的な展望が不足しているように感じられて仕方ありません。 今現在、原発がどうかと言うこと以上に、これからどうしていくのかということが大切ではないでしょうか。 以下は素人の戯れ言です。 個人的に、日本は今後、新エネルギー産業に国を挙げて取り組み、エネルギー立国になるべきではないかと考えているのですがいかがでしょうか? 日本には、世界最高峰の科学技術、人材、設備、経験があります。 この多くを国策として新エネルギー開発に向け、エネルギー関連技術、製品を、日本の主要な輸出産業として国内産業の復興にも結びつけられれば一石二鳥や三鳥にもなるんじゃないかと考えています。 例えば、日本が世界に誇る家電メーカー(ソニー、キャノン、NEC、日立、パナソニック、シャープなど)は現在、特にテレビ部門などで韓国企業との競争に苦戦を強いられています。 これらの企業に対し国が補助を出し、例えばソーラー発電の技術開発、製品の製造などを進めさせてはどうでしょう。(もちろん、中小企業や他エネルギー関連製品でも可) 燃料電池で言えば、日本の自動車メーカーは世界最高水準の技術を持っているはずです。 ゼネコンや造船業界であれば風力や地熱発電。 石油会社などにはメタンハイドレート。 製薬会社であれば、バイオエネルギー。 それぞれのエネルギーにはメリットとリスクがあり、特定のエネルギーばかりに頼っていると、不測の事態に対応できなくなりますし、その土地、土地に合わせた開発をすることも、国策として重要だと思います。 また広範な技術開発は、海外に輸出する時にも武器になるはずです。 科学技術の発展は、需要と供給のバランスの上で成り立っています。企業は、どんなに素晴らしい技術を開発しても、採算が取れなければ、その技術はそれ以上発展していけません。 ですから、例えは悪いですが、アメリカの軍事関係費用のように多額の予算があれば、その関連技術の進化は一気に加速するはずです。 ソーラー発電については、最高の研究者達が集中してその技術開発に取り組むことで、劇的に発電効率が高く、低コストの製品が開発できると考えています。 例えば、研究段階でも既に実現しつつある、塗るだけで発電できる技術や、折りたたみが出来簡単に持ち運べるシート状の製品などが改良されれば、災害に強いのはもちろん、電線を引くのが難しい後進国の病院などへの設置、旅先での使用など、その用途には無限の可能性が広がっていきます。 反面、最近囁かれている富士山の噴火などがあれば、火山灰のせいでソーラーパネルは使い物にならなくなる可能性が高いですし、発電効率が天候で左右されること、素材価格の高騰など、不安要素も確実に存在します。 他の発電方法にしても、初期費用が膨大であるとか、有効な地域が限られるとか、資源の枯渇が心配されるなど、メリットもリスクもあるので、様々な状況を考慮した開発が必至です。 ですから、既存のものとは別に、新たなエネルギーの開発にも力を入れる必要もあるでしょう。 個人的に、バイオエネルギー関連は、将来最も有望なエネルギー源だと考えています。 植物は空気と水(と土)があれば成長し、花を咲かせ、実を付けます。人間を含む動物も同様です。 人工的なエネルギーを使わず、自然の中から取りだした栄養を自分の体内でエネルギーに変え、恒常的に働き続けることが出来ているわけです。正に自然エネルギー。 人類が、このエネルギーをコントロールするすべを身につけたら、多くの問題が解消するのではないでしょうか。 一番の課題である財源の確保。これは専門の方に考えていただければ一発なのでしょうが、とりあえず私が思いつくのは増税と、第三セクターのような別会社を作って、そこの株や社債を発行することでの確保でしょうか。 ポイントは、多少コストが高くても国内に工場を造り雇用を確保することと、世界に先駆けて日本が取り組むこと。この辺だと思います。
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