苦痛からの脱出3
ここからは具体的な脱出方法を考えていきたいと思います。はじめに宣言しておきます。あなたの今の苦しみの原因が親との関係にあるとしたら、その問題にきちんと向き合う必要がありますが(これは後で使用します)、それを解決する必要はありません。もちろん解決できればそれにこしたことはありませんが、それはとても難しいことです。先日の記事にも書いたとおり、出来もしないことをしようとすれば挫折するしかありません。親との問題を解決すれば自分が変われる、解放される。その暁には自分のやりたいことをして、自由になろう。それは、痩せたらダンスを始めよう。お金が貯まったら留学したいと言っている人たちと同じで、いつまで経っても自由になれません。痩せなくてもダンスは始められるし、ダンスを始めれば痩せられる。自然に任せていては、いつになってもお金は貯まらず、貯まってもまだ足りないような気がして、いつまで経っても留学にたどり着けません。でも、留学するからお金を貯めると決めればお金は作れます。自分が少しずつでも自由になれれば、親との問題を克服できる日がきっと来ます。自分の意志を強くすれば変われる。もっと自分が強くならなければいけないなどと考えるのも止めるべきです。あなたは十分意志も強いし、ものすごく頑張っています。これ以上頑張ろうとすれば自分を追い詰めるだけで、ゴールには近づけません。今の自分のままで、出来ることから始めましょう。前置きはこのくらいにして、今の自分に出来ることを具体的に提案したいと思います。ノーマン・カズンズというジャーナリストの書いた「笑いと治癒力」という本があります。著者は、医者にも見放された膠原病を、笑いとビタミンCの大量摂取で克服しました。アマゾンのレビューを見ると、その効果を疑問視するようなものも見受けられますが、私自身は医学的に見て、笑いによる効果はおおいに納得できます。(著名な遺伝子学者の村上和雄先生が、吉本との共同研究で笑いによる免疫力の向上を実験で確認しています)前回の記事でも書いたとおり、感情の変化が脳内ホルモンを放出することで自律神経を刺激し、思考の癖が脳内の神経回路を強化することを考えれば、免疫系の異常で起こる膠原病に、効果がないわけはないと思うのです。もちろんそれだけで全ての病気が治るわけではありませんが、ネガティブな気持ちで毎日を過ごすより、笑って過ごした方が心身の健康のために良いことは間違いありません。どうすれば笑って日々を過ごせるのか? 私のお薦めする方法は、明るい毎日を過ごすと言うより、グッズを用意して腕力を使って笑えと言うことです。日々の生活の中で笑うのは難しくても、落語を聞いたり、笑える本を読んだり、DVDを見て笑うことは可能なはずです。それでも笑えなければ、可愛い動物の動画を見てなごむくらいでも良いし、自分の好きな俳優の映画やドラマを見て萌えるでもかまいません。とにかく、自分の気分が良くなることをすれば良いんです。ここで大切なことは、アホなDVDを見ている自分に罪悪感を持ったりしないこと。全ての人に楽しむ権利はあります。無ければおかしいんです。(障害のある人がボランティアを募り旅行に行く。それを非難する人がいます。人の世話になってまで旅行に行く必要があるのか? 人に迷惑を掛けてまで楽しみたいのか? 私は障害者の人にも旅行に行く権利はあるし、世話をする人にとっても、それは決して迷惑なことではないということを知っています。人のために何かをするのは、嫌々やれば自分の時間や労力を奪われてしまう行為ですが、自分の意志でやればやった以上にもらえるものです)ここは腕力です。自分の気分が良くなる方法を探して、毎日それを続けることで、脳内ホルモンのバランスを回復させ、ネガティブな神経回路を書き換えましょう。運動をすれば気分が良くなる人は運動を、絵を描いたり、陶芸をしたり、旅行をしたり、趣味を楽しむことで気分が良くなる人はなるべくそれをしましょう。おかしなことですが、あり得ることなので書いておきます。もしそれを妨害する人がいるなら、妨害されないような方法を工夫しましょう。ばれないようにやるか、文句を言われないような環境を自分で作ることです。まずは最初の1歩。笑うことから始めましょう。次回は人間関係の問題に取り組みたいと思います。
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