信じる力

北京オリンピック、感動しましたねー。始まる前はあまり興味を持っていなかったのですが、見始めたらはまっちゃいました。
競泳の北島選手、400メートルリレー銅メダルは特に感動しました。もちろん、それ以外の競技でも、選手達は本当に素晴らしかった。そして、あの純粋さ。どの選手も人として魅力的ですよね。
私は以前、空手の世界チャンピオンの方を治療させていただいたことがあります。本人は何をやっているのか教えてくれなかったんですけど、私は、「この人は只者ではない」と確信しました。全然違うんです。
といっても、空手だから怖い人とか、威圧感があるとかじゃなくて、私がこれまでの人生で出会った人の中で、最も爽やかな人って感じ。超良い人なんです。めちゃめちゃ感じが良くて、純粋そのもの。只者ではない爽やかさですよ。素敵な女性です。
話は戻って、北京オリンピックですが、悲願の金メダルを獲得したソフトボール。あの何試合かを見た多くの人と同じように、私もすっかり上野投手ファンです。
準決勝、三位決定戦、決勝とライブで見たんですが、特にオーストラリアとの3位決定戦はしびれました。
常に日本が押しているのに、日本の攻撃陣のミスなどで何度もオーストラリアは命拾い。流れとしては完全な負け試合です。
見ているほうが、「攻撃陣、ええ加減にせい、上野投手を助けてやれよー」と叫びたくなるような試合展開にもかかわらず(もちろん、みなさんそのつもりで必死。何度もチャンを作っていたからこそ、余計にそう感じたわけですが)上野投手は気持ちが切れなかったんですね。
とにかく、そこが凄かった。あの試合をダイジェストで見た人にはわからないでしょうが、ただ沢山投げたとか、打たれなかったとか、そんな試合ではありませんでした。
見ているだけで疲れ切るような試合、応援している側があきらめそうになるような展開の中で、上野投手はまったく動揺を見せませんでした。淡々と、自分がすべきことだけに集中していた。そんな姿に、本当に感動しました。
翌日の決勝戦、アメリカの力はずば抜けていて、とても勝てるとは思えませんでした。でも、前日の熱投を見ていたので、ここで負けても、上野投手には賞賛の声しか起きないなと、半ばあきらめかけて見た決勝戦、本人も言っていた通り、「勝ちたいという気持ち」はアメリカチームよりも日本が上でした。
上野選手一人の力ではなく、チームのみんなが力を出し切っての勝利。素晴らしかったですね。宇津木元監督の解説にも泣かされた試合でした。
優勝後のインタビューで、上野投手が何度も口にしていた言葉、「自分を信じて、仲間を信じて投げました」「最後に勝つのは自分たちだと信じていました」
信じて、そのために最大限の努力をすること。それこそが、不可能を可能に変える唯一の道なんですね。
遺伝子工学の世界的な権威である村上和雄先生も、大きなことを成し遂げるためには、とにかく信じて、最大限努力すること。そうすれば、残りはサムシンググレート(何か偉大な力)が助けてくれるとおっしゃっています。
私自身が、信じる力の重要さについて気付かされたのは、あるライターの方のひと言でした。

治療院アジアート

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