霊の存在を感じられる人
あなたは霊の存在を感じられますか?
私自身は、全く感じられません。生きている人間のことは、かなりわかるんですが…。
うちの患者さんには、霊の存在を感じられる人が意外にたくさんいます。うちの患者さんだけが特別だとは思えないので、たぶん世の中には、そんな人が人口の5%くらいはいるんじゃないでしょうか。
本人が、「私は霊が見えるんです」と言い出すことはほとんどないのですが、私は経験上、どんな人が見えるかわかってきて、何人かに確認したところビンゴの連続。最近はまずはずしません。
それでは、どんな人が霊の存在を感じることが出来るんでしょうか?
霊が見える人にはいくつかのタイプがあります。
①霊的な能力が強いタイプ。たぶん江原さんみたいな人。(といっても、私は彼の番組も見たことがないし、本も読んだことがないので、イメージだけ)
この手のタイプの人は、本人に聴かなければ、私も判断できません。でも何人かそんな人を知っています。
②私がわかるのはこちら。天然な人。90%くらいの確立で当てられます。
天然というのは、「疑うことを知らない人」「人の好き嫌いがない(人の悪いところに気付かない?)」「誰にでも自然に、同じように接する人」です。
同じ天然といっても、知的な天然でなければダメで、おばかな天然ではありません。ここは重要なポイントです。
たぶん一般の人は、自分の感覚(気配、眼に見えるもの、聞こえるもの)などを、脳内の知識のフィルターにかけて判断してしまいます。
人の言葉も、そのまま素直に聞くだけではなく、「この言葉の裏には、どんな意味が込められているか?」「本当は、こう思っているんじゃないか」などと解釈を入れて聴いてしまうのです。
私たちの脳は、いろんな判断を瞬時に行ないます。言い間違いを、ちゃんと言い間違いだと判断できるし、柵越しに見えている牛を縞々の牛だとは思いませんが、同時に錯覚や聞き間違えをしたり、自分に都合の良いように物事を強引に解釈してしまうこともあります。
また、「木目の柄が人の顔に見えて怖い」のは、脳の中のある神経細胞のうち、人の顔に特異的に反応する細胞が、ただの木目柄を判断する神経細胞よりも優位にあり、その細胞は感情とも結びついているためです。
動物にとって、相手の表情を感じ取ることは、生存に必要な能力なので、時々必要以上に反応してしまうわけです。
でも、霊を感じるタイプの知的な天然さんが、誤解や錯覚で霊の存在を感じているとは、私には思えません。
勘違いと区別するわかりやすい方法は、誤解で霊だと感じる人はその存在を怖がりますが、本当に見える(感じる)人は霊を怖がりません。
これは私の個人的な考えですが、そんな天然の人たちは、彼らが自然に存在していることを疑わず、素直に認めているために、その存在を感じ取れるのだと思います。
霊の方も、怖がられたり、嫌われるのは嫌なのでしょう。だから、わかってくれない人には姿を見せません。
でも自分を受け容れてくれる人の前には、自然体で自分をさらすのではないでしょうか?
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