男と女の違い その4 家庭編(つづき)
前回は男性の側からの問題提起でしたが、今回は女性の側から見てみましょう。
ある患者さんが、子育てにお疲れ中でした。夜は何度も起こされ常に寝不足だし、昼間もぐずってばかり。家事と育児で、自分がほっとする時間など皆無。食事すらまともに取れません。
子供が大きい患者さんでも、子供の受験や、親同士のお付き合いに神経をすり減らし、デリケートな子供の問題に直面し悩む日々。
子供の評価が、親の評価に繋がる気はするし、子供の問題は、自分のこと以上に心配だし、子供が親離れしてからの自分の将来も不安だし、いつだって悩みは尽きません。
ご主人には理解できないかもしれませんが、専業主婦は、自分が社会から取り残されていくような不安や、ご主人が外で働くことによって得ているような、社会的な評価を受けていないことに対する、あせりのようなものもあったりするんです。
そんな状況の時、ご主人が靴下を裏返しに脱いだままにしたり、コーヒーを淹れてくれと言ったり、自分で出来ることまで、妻にやってもらって当然だと思ってる。
こんな時、妻はイライラするわけです。「何であなたは、私がこんなに疲れているのをわかってくれないの?」
でも夫からすれば、「俺は家族のために、外で嫌な思いをしながら働いているんだから、それぐらいのことはしてもらって当然だろう」と思っている。
どちらの気持ちもわかるし、両方とも間違ってはいません。どの立場からものを見るかの違いだけです。それではどうすればいいのでしょうか?
私の思うに、本当の不満は、リビングでテレビを見たいとか、自分でコーヒーを淹れて欲しいとか、そんな仔細な事ではありません。
問題の本質は、「相手が自分のことを、大切にしてくれていない」「自分の気持ち、あるいは辛さをわかってくれない」「自分の苦労は報われない」と感じていることです。
自分が大切にされている、尊重されていると感じることが出来れば、相手にも優しくなり、何かを我慢することも苦痛ではなくなるはずです。
そこで具体案です。
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