男と女の違い　その4　家庭編

今回は男と女の本音編ですが、既婚男性と専業主婦を想定したお話しです。

私は自分が女だし、女性専用の治療院をやっているので、女性の本音は毎日聞いています。

患者さんや知人からの紹介があった場合のみ、男性の患者さんも治療しているのですが、その数は圧倒的に少ないし、そんなに簡単に本音を話してもらえるとは限りません。

そんなわけで、男性の考えていることを知る機会は少ないのですが、先日、男の本音が炸裂？した会に参加する機会があり、凄く面白かったので、その時のことを書こうかと思います。

メンバーの一人、Ｎ氏が深刻な顔で話し始めました。「俺は本当に悩んでるんだ」

他のメンバー「何に？」

Ｎ氏「妻が俺をリスペクトしてくれない」

みなさん、最近は、子供をリビングで勉強させるのが流行っているって知っていましたか？

私は初めて知ったのですが、そのほうが学力が向上するとのデータがあるらしいんです。

確かにそうしてくれれば、子供がいけないゲームやネットにはまるのを予防できるし、家族の会話も増えて安心じゃないですか。

でも彼の悩みは、ここにあったのです。内容はと言えば、

彼には高校生（中学だったかも）の息子がいるんだけれども、自分が疲れて帰って、リビングでテレビを見ながら寛ごうにも、息子が勉強しているために

「お父さん、勉強の邪魔だからテレビ消して」「うるさいからどっかに行っててよ」などと言われてしまうそうなんです。

確かにこれでは、彼がかわいそうですよね。

メンバーの中には、「俺はすぐに自分の部屋に行っちゃうね」と言う意見や、

「うちもそれで喧嘩した。自分の部屋じゃなく、リビングで寛ぎたいよな」などの意見が交わされたわけです。

私の意見は「やっぱりさ、お互いにリスペクトしないとダメなんじゃない？自分が外で働いて、お前達を食わしてやっているんだから、自分はリスペクトされて当然。なんて思ってない？奥さんからすれば、主婦は四六時中働いても何も評価されず、誰も（特に旦那）主婦業や母親業の大変さを理解してくれないと思っているかもしれないよ。やっぱり一方通行じゃなく、お互いが尊重しあわなきゃ。尊敬されたければ、まずは自分からじゃないかな」

Ｎ氏「うーん、まあ、それは言えてるかもしれないけど」

私「相手を尊重した上で、自分の気持ちを伝える努力をしてみたら？話し合い」

Ｋ氏「俺は話し合うなんて考えられん。それぐらいのことは、言わなくても妻はわかって当然だよ」（そんな感じの発言）

他のメンバー「それってさ、お前が奥さんを子供に取られたような気がして、嫉妬してんじゃないの？」

Ｋ氏「それはうちの奥さんにも言われた事がある」

Ｎ氏「まあ、それはあるかも」

私の内心「そうだと思う。二人とも子供なんだもん。お互いにリスペクトしてる夫婦は、奥さんだって、旦那にそんな言い方しないよね」

だからと言って、彼らが奥さんと愛し合っていないとか、信頼感がないわけではありません。彼らは人間的にも、仕事人としてもなかなかのもので、家族も大切にしているし、家族の側も彼らを大切に思っていることは、彼らにもわかっているはずです。

つづく