自分をコントロールする方法

何せ走るのは高校生以来。最近は信号が変わりそうでも、電車が行ってしまいそうでも走らなくなっていたし、正直な話、はじめは1分走るのもきつい。瞬時にぜーぜーなります。
で、苦しくなった時、私はどうしたか。
「このさ、苦しくなってから頑張るとかっこいいよね。そうそう。」「高校生が走るのは当たり前だけど、おばちゃんが走る方がかっこいいよね。うんうん」そんな風に自分に言い聞かせるのです。
そして徐々に(日毎に)走る距離が伸びてくると、今度は横っ腹が痛くなります。すると、「このさ、横っ腹が痛くなるのは、筋肉の血液が足りなくなって、脾臓に貯めてる血液を搾り出して筋肉に回すから、脾臓の収縮する痛みだって先生が言ってたな(鍼灸の専門学校時代の話)脾臓は左にあるのに、私が痛いのは右だぞ。ってことは脾臓だけでは足りなくて、肝臓から血液搾り出してる?でも肝臓は脾臓みたいにぎゅって収縮しないでしょう」
走って横っ腹が痛い時に、こんなこと考えてる私ってヘンでしょう?ここがポイントです。真剣に考えてるわけじゃないんです。強引に面白いことを考えているんです。
自然に任せると、「走るのは苦しい、もう嫌だ、何で走んなきゃなんないの」といった考えに脳が支配されてしまいます。すると、次の日走るのが怖くなります。
でも、私の場合、「お馬鹿なことを考えている自分が面白い。昨日走ったら、苦しかったけどなんか面白かった」という後味が残る?わけです。
すると翌日も(毎日走るわけではないので、次回走る時です)何となく走り始められます。
面白いことが考えられないときには、こんな方法もあります。私は苦しくなるとよく、ある患者さんのことを考えていました。
何度か治療させていただいただけで、現在はいらしていませんが、その方は素晴らしい役者さんです。休演日以外、かなり長い間、毎日主役として舞台に立っていました。
体調の悪い日だって沢山あったと思います。気力、体力のいる大変な舞台です。みんなが彼女に注目しています。想像を絶するプレッシャーにさらされていたことでしょう。
凄いなー。すばらしいなー。かっちょいいなー。そんな風に、頑張っている誰かのことを考えると、私も頑張らなきゃと思うわけです。このくらいで苦しいなんて言っていられません。そうして自分の苦痛以外のことを考えていると、自分が苦しいことにあまり気付かずに済みます。
いいですか、これは力技です。何が正しいかを考えてはいけません。そりゃあ、大多数の人にとっては、私のようなおばちゃんが走るより、若い子が走っている方がかっこいいかも知れない。
でも私は、かっこいい若者より、かっこいいおばちゃん、それ以上にかっこいいおばあちゃんの方がかっこいいと思う。だからかっこいいおばちゃんに間に合わなくても、ばーちゃんになるまでにはかっこよくなりたい。そんな価値観もあるわけです。自分に役立つ真実が、自分にとって正しいことなんです。
話がそれました。これは私流の潜在意識のコントロール法です。自然に考えてしまうに任せるのではなく、別の考えに意識を集中させるテクニックです。  続く

治療院アジアート

麻布十番商店街の、女性による女性のためのマッサージ鍼灸治療院です。 全身のマッサージを基本に、必要に応じて鍼灸を追加します。 どこか懐かしい古民家風の空間で、ゆったりとした時間をお過ごしください。 女性専用、個室、完全予約制、お着替えもご用意してあります。 2019年4月より、ご要望の多かった施術抜きの「カウンセリングのみ」のコース始めました。 ご予約時にご指定ください

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