自分をコントロールする方法2
さて、私のあほらしい実例をどうお手本にするか?
うつや強迫性障害、パニック発作などをお持ちの人は、脳の回路がひどく固定されてしまっています。いつもネガティブナことを考え、そればかり練習しているので、身体や脳が、ネガティブ上手になってしまっているのです。めっちゃポジティブ下手。
私は血の滲むような訓練の結果(?)ポジティブ上手になりました。患者さんと話をしていて、
患者さん「先生めちゃめちゃポジティブですねー」
私「えっ?私何かポジティブなこと言った?」
そうです。全く無意識に大抵の出来事から自分に役立つメッセージを見つけられます。いいですか、これは練習です。訓練を積めば、少なくとも今までよりは上手になります。新しい回路を形成させましょう。
初めはそれほどポジティブになれなくても構いません。悪い考えの回路からはずれるために、別のことに目を向けます。
これは先日患者さんと話をしていて、思いついた作戦です。上手くいくかどうかは全くわからないので、バイオフィードバックを試している感じで、安全なところで試してみてください。
パニック障害の人は、不安になると、どんどん自分の自律神経を、交感神経過緊張へと導いてしまいます。本当は別のことに集中して、不安に気付かなければいいのですが、そんなことは難しい。そこで、横っ腹が痛くなったときの応用です。
緊張してどきどきしてきたら、「おー、いつものヤツ来たよー。これが交感神経の働きだねー。心臓がどきどき。でも心臓が壊れてるんじゃないもんね、調節がへたっぴいになってるんだよね。おっ、呼吸も速くなってきた。でもさ、呼吸は自律神経だけじゃなくて、自分の意志でも変えられるんだよね。ふー、ゆっくり呼吸しよ。こうやって呼吸をゆっくりすると、つられて自律神経もちょっとゆったりしちゃうんだよね。だから自律神経のコントロールに呼吸法が使われるんだよね。おー、ほんとだ。心臓のどきどきも呼吸につられてるかも。あれ、ちょっとお腹痛いかな?腸も緊張するとごろごろなるよね。でも、腸を動かすのはリラックスに関係する副交感神経の働きなのに、なんで緊張した時腸がごろごろなるのかなー。へんなのー」こんなことを、なるべく途切れさせないように考え続ける。間違った内容でもいいから、無理やり(←重要)
どうです?こんなことを考えていたら、恐怖や不安は少しましになるんじゃないでしょうか。見ちゃいけないと言われると見たくなる。お菓子を我慢しようと思うと余計食べたくなる。どきどきに気付くまいとすれば、どんどん意識はそこに集中する。
私の思うに、不安というのは、ちゃんと見ないから不安なんじゃないでしょうか。逃げずに立ち止まって、ちゃんと目を見開いて、懐中電灯で照らしてみたら、そんなに怖くなかったよって場合が多いように思うんです。
だから不安なままより、面白がって(←ここ重要)分析してみてはいかがでしょう。分析するのに忙しくて、いつもの回路は働けません。どうですかね?皆さん試してみて、私に結果を聞かせてください。
それから、準備も必要です。私がジョギングを続けられた理由は色々あります。
まず、ダイエット中にやっていた運動系は、新たにそのために時間を確保する必要があるため面倒になったが、ジョギングは朝の散歩の一部を流用しただけで、何かが増えたりしていない。(私は職住一緒で、散歩に行かないと全く外に出なくなってしまうのです)
行くか行かないか、何を着ようか?何かで迷うと出て行くのが面倒になってしまうので、決められることは事前に決めておき、迷う余地をなくしておく。
雨の日と休みの日、予約が早い時間に入っていて間に合わないかもしれない、生理痛でお腹が痛くなりそう。そんな日は休むと決める。それ以外の日は、とりあえず走り始める。で、嫌だったら途中で止めることにする。
着る物は、寒いと外に出たくなくなるので、タートルネックのフリースと上着(これは途中で脱ぎます)ウォームアップパンツ(ユ○クロは安くて優秀)手袋(私の必需品)特に寒い日はマスク(これあったかいです)。朝何を着るか迷わない。
それプラス、ゴミは前日には出さず(うちのマンションはゴミ置き場にいつ置いてもいい)、当日の朝出して、その足で走り始める。(ごみ出しのために着替えざるを得ないから出やすい)
これを皆さんが準備すべき例に直すと、笑える本(VOWなんてお勧め)やDVDを常備し、気分が落ちそうになったら活用する。落語のCDなどを聞きながら外出する。
泣けるものでも可。例えばマザーテレサの本。これを読めば、すごく落ちているときでもその世界に入りやすく、感動の涙を流したり、こんなことで落ち込んでる場合じゃないなと気付かせてくれます。
それに、笑いには免疫力を賦活させる効果があります。「笑いと治癒力」という本を書いたアメリカのジャーナリストは、笑いによって医者からも見離された膠原病を完治させました。
悩んでばかりいると免疫力が落ちてしまいます。せめて、一時的でもいいから上げときましょう。
これで皆さんの症状が治るわけではありません。まず大切なのは、ストレスフルな時間を少しでも減らすことです。
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