痛みがあると筋肉は縮む。その2 ストレッチ編
この法則は、身体が硬い人がストレッチをしたときに、嫌と言うほど実感出来ます。
例えば私のような人です。
前屈をすると脚の後側が痛い。ただ痛いだけで、全然伸びた感じがしません。だからストレッチは嫌い。そして何もしないから益々硬くなるの悪循環でした。
でも数年前、ぷよったお腹が気になってダイエットしてみようと思い立ち、ストレッチについて考える機会がありました。
何故私の筋肉は伸びないのか。どうすれば伸びるのか?
その時に気付いたのが、「痛いと筋肉に力が入って縮んでしまう」ということです。
身体が硬い人が前屈しようとしても全然身体が倒れないのは、実は関節や筋肉が硬いからだけじゃなくて、背筋を使って、これ以上倒れないように止めているからなんです。
痛いから、これ以上行かないように止める。だから身体が前に倒れるわけないんです。
ストレッチとは筋肉を伸ばすことです。伸ばすためには脱力しなきゃいけない。で、どうしたら力を抜くことが出来るかを考えてみました。
まずは、筋力を使わずに、安定した姿勢を保てるよう工夫すること。
例えば、立った姿勢で脚を揃えて前屈しようとすると、よろけないように脚や背中に力が入ります。だから、足は開く。
そして、ふっと息を吐き、上半身を脱力して、身体の重さで前に倒れるようにします。
時間をかけ、これを繰り返すとかなり倒せるようになります。
脚の裏側が痛くてそんなこと出来ない。どうしても力が抜けないという人は、椅子などに掴まってお尻を後に突き出すようにして脚の裏側の力を抜くことだけに専念してみましょう。
身体は、もしこれ以上筋肉が伸ばされたら痛いに違いないとびびっているので、掴まることで安心させる効果があります。
上記は膝の裏側を伸ばすためのもの。
腰を伸ばしたいときは、膝は曲がってもかまわないので、お腹を腿に近づけることをイメージして、脚の付け根辺りから身体を折るように意識してみましょう。
脚の痛みで伸ばすに至らなかった腰の部分が、初めて伸ばされているのを感じることが出来るはずです。
ストレッチの目的は、正しい姿勢を作る事ではなく、目的の筋肉を伸ばすこと。
伸ばしたい筋肉は脱力する。
目的の筋肉が伸びていることをきちんと実感する事が大切です。
脱力するための鍵は、
①安定した姿勢。
②身体を怖がらせない工夫。
③時間をかけ、少しずつ伸ばすこと。
ふっと息を吐き、一気に脱力、それを繰り返すのがお勧め。
④目的の部位を絞り、他の要素は排除すること。
(ex.腰を伸ばしたいときは、膝は曲がっても気にしない。身体が硬い人が膝を伸ばそうとすれば、痛みで力が入り、腰や背中の力を抜くことは出来ません)
私はこれらの工夫でかなり変わりました。身体の硬い人は是非試してみてください。
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