痛みがあると筋肉は縮む。その1

外からの攻撃や痛み、緊張があると私たちは身体を硬くして自分を守ろうとします。 

これは私たちの身体に備わった正常な反応ですが、困ったことにこの反応は、痛みを長引かせる大きな原因にもなるんです。


痛みは生物が生き残るために身につけた防衛機構の最前線 

そもそも痛みは、私達生物が獲得した、最も基本的な生存のための防衛機構で、怪我や身体の不具合を脳へ知らせ、傷の保護、休養、治療へと向かわせるためのもの。

わざわざ痛みを生み出す発痛物質というのを体内で造り、必要に応じて放出している結果です。


痛みは、痛みの悪循環を引き起こす 

痛みがあるときは、身体はその部分を使わせたくないんです。動かして欲しくない。

だから、損傷部分だけではなく、周囲の筋肉も硬くして、動きを制限してしまいます。 

痛いと思った瞬間に身体がぎゅっとなって激痛が走る。そんな経験はありませんか? 

痛みや違和感があると、反射的に急激な筋肉の収縮が起きます。皮肉なことに、その反応自体が激しい痛みを起こすことにもなります。 

例えば、五十肩でふとした動きで激痛が走る。手が上がらなくなるのもそのためです。 

そしてある程度痛みが長期に亘って存在すると、痛みが消えても手が上がらなくなります。 

関節自体が固まってしまうことは滅多にありませんが、周囲の筋肉が固まり、動きを制限してしまうんです。 


周囲の固まった筋肉を緩めれば動きが改善

誰だって痛いのは嫌ですよね。恐怖もある。だから用心深く動くようになり、動かし方自体が変わってしまうこともあります。 

手を下から背中に回そうとしたとき、普通は肩が前に出て、肘を後に引きます。 

でも痛みがある人を観察すると、肩を後に引いてしまっている人が多いんです。これでは手を上まで挙げることは出来ません。 

そんなときは、肩関節周囲の筋肉を弛め、肩関節と肩甲骨の動きを自由にしてあげます。その場で驚くほど手が上がるようになります。 

リュウマチのように新たな炎症を繰り返し起こすものを除き、通常の傷や炎症は一定期間安静にしていれば必ず治ります。 

骨折でもない限り、3ヶ月も治らないなんて事はありません。 

ですから、長期に亘る痛みは、痛みを庇っていたがために生まれる2次的なものが主体です。

治療院アジアート

麻布十番商店街の、女性による女性のためのマッサージ鍼灸治療院です。 全身のマッサージを基本に、必要に応じて鍼灸を追加します。 どこか懐かしい古民家風の空間で、ゆったりとした時間をお過ごしください。 女性専用、個室、完全予約制、お着替えもご用意してあります。 2019年4月より、ご要望の多かった施術抜きの「カウンセリングのみ」のコース始めました。 ご予約時にご指定ください

0コメント

  • 1000 / 1000