東日本大震災について思うこと その3 東北地方太平洋沖地震

 私は多くの場合、「何が正しいか」より、「何が大切か」を考えます。 「どうあるべきか」よりも、「自分がどうありたいか」を優先します。 その理由は、何が正しいかは、個人の立場や考え方、時代や環境により、簡単に変わってしまうからです。正しいことは、たぶん1つじゃありません。 人は、立場や事情、人生経験などが異なれば、価値観や大切にしていることも違います。何が正しいことなのかは、人それぞれ本当に違うのです。 もっと言えば、間違っているように見えることにも、別の立場に立てばそれなりの正当な(?)理由があって、自分も別の立場に立てば、同じように間違えてしまう可能性が高いんです。 そして何が正しいか、どうあるべきかを重視しすぎると、本当に大切なこと、本来の目的から離れてしまうことも多いと考えているからです。 例えばお役所は規約や規則を大事にします。規定通りの書類を作らなければ受け取ってもらえない。規則だから困っている人を助けられない。 役所に限らず、「お役所仕事」と言われるような担当者の中には、利用者の便宜を図るためや、そのシステムを必要とする人に役立ててもらうためにいるんじゃなくて、利用を断るため、制限するために存在しているように見える人さえいます。 文句をつけて断ることで、自分はちゃんと仕事してる、規則を熟知して正確な運用を行っていると感じているのかも知れません。 私の考える良い担当者は、その人にとってどうするのが一番良いかを考え、必要な場合は具体的に細かく書類の書き方を教え、そのシステムが使えないとあらば代替案を検討する。 担当者は、利用してもらうために仕事をしているんですから、それこそが仕事だと思うのです。 次の例は、患者さんのお嬢さんについて、患者さんと私が実際に会話した内容からです。 私も1度だけ治療したことがあるその家のお嬢さんは、とても聡明で志も高く、インドのマザーハウスにボランティアに行ってきたそうです。 彼女はどうやら有名な「死を待つ人の家」ではなく、孤児院の方のお手伝いをしたらしく、養子(里親)制度の運用方法に、怒りや不満を持ったようなのです。 その理由は、どの子をもらうかは里親が選び、そのせいで一部の子供達、障害のある子や問題のある子はなかなか引き取ってもらえない。その子達が可哀想、不公平だというものです。 この意見、皆さんはどう思われますか? もし彼女を目の前にしたら、どんな返事をするでしょうか。 彼女の意見に同意し、「なるほどそれは不公平だ。」あるいは「仕方がないことだけれど、障害のある子が引き取ってもらえなかったら可哀想」と答える人もいるかも知れません。 でも、私の考えは彼女とは全く違います。正直な話、平等であることがそんなに大事なことかな? と思うのです。 みなさんは養子縁組する、里親になる。この時一番大切なことは何だと思いますか? もしかすると彼女は、里親とは可哀想な子供を引き取って育てる慈善事業で、自己犠牲を強いられるものだと考えているのかも知れません。だから平等であるべきだ。子供を選ぶなんてとんでもないと感じたのかも知れない。 私が一番大切だと思うのは、子供達が幸せになること。そして里親自身が幸せになることです。 もちろん子供を育てる行為自体は、たとえ自分の子供を育てるときでも自己犠牲がつきものです。でも、与えるものより、もらえるものの方が大きい、喜びの方が大きいから、どんな苦労にも耐えることが出来ると思うのです。 負担に感じながら、それでもやってあげている。それが私の義務だ。そんな気持ちで育ててもらうことが、子供の幸せに繋がるでしょうか? 障害を持った子供を引き取ることが不幸だと言っているのではありません。障害のある子を自ら選ぶ人にこそ、障害のある子を育てて欲しいのです。 そんな人も案外いますから大丈夫ですし、深い愛情を持ったシスター達がお世話をしてくれるのですから、引き取り手がいなくて、施設に残るのも悪いこととは限りません。 自分の子だって選べないのだから、選べなくて当然だと考える方もいるでしょう。でも、自分の子供と他人の子供では、やはり全然違います。 どんな理由でも良いんですが、この子だったら愛せる、あるいはこの子を助けたい。自ら選ぶからこそ頑張れるはずです。 子供達が幸せに暮らすためのリスクを最小限にしてあげることが一番大切だと思うのです。 出来るだけ多くの子供が愛情を持って育ててもらうことが大切だと思うのです。 ハードルが高すぎれば、躊躇してしまう里親が多いかも知れない。面倒をみきれなくて、返されてしまう、あるいは愛してもらえない子供が増えるかも知れない。平等をきすため、正しいことのために、そんなリスクを冒す必要があるでしょうか。 子供達の幸せが何よりも優先されるべきだし、里親自身の幸せこそが、多くの子供達が新たな家庭を持つために、どうしても必要なことだと思います。   ここまでの話、地震と何にも関係ないじゃんと思いますよね。ここからが本題?です。実は本題はくだらない内容なんです。 先日菅総理は、自民党に対し連立政権を求めました。でも、自民からの返事はノー。まあ当然のことだと思います。普通は引き受けないでしょう。 でも私は、自民には受けて欲しかったなと思うのです。 現実問題として、この日本最大の災害時の政権を、菅さんにまかせて良いのでしょうか? やばいですよね? 菅さんが凄く悪い、全然ダメと言うより、もっと良い人がいるんじゃないかと言うことです。長い間の実績がある自民党の方が、経験値が高いんじゃないのかなと言うことです。 自民党政権時、民主党を含む野党は無責任に政府を批判し、揚げ足取りに終始してきました。自民からしたら、自分が体験してみろ、自業自得だと思うのも当然です。困ったときだけ都合よく利用しようだなんて、自分勝手にも程があると思うでしょう。 それはわかります。でも、それでも私は自民党に引き受けて欲しかったと思うのです。 理由は明白で、今一番大切なことは、メンツや仕返しや、道理や立場じゃなく、日本を守ることだからです。 この期に及んで頭を下げた菅さんは、かっこ悪いかも知れない。でも私は、頭を下げないよりは、かっこ悪くても頭を下げた菅さんを少しだけ見直しました。責任逃れと言われるかも知れない。メンツも丸つぶれ。でも頭を下げた。 自分の力が及ばないことを認めたのですから、自民党も助けてやれよと個人的には思います。 ここで自民がリーダーシップを発揮して、事態を良い方向に持っていくことが出来たら、国民は「やっぱり自民党が頼りになるね」と見直すこと間違いなしです。かっこいいです。 でも断った。災害対策は全面協力します。でも責任は持ちませんよと返事をした。当然だけど、格好良くはないです。民主党が過去にしてきたことと一緒です。普通です。 坂本龍馬や諸葛孔明なら、ぶつくさ言わずに引き受けたでしょう。諸葛孔明は謙虚な人なので、目立つ立場は辞退するかも知れないけど、責任を負うことに関しては、絶対に逃げ出したりしないでしょう。比べる相手に無理がありすぎとは思いますが、かっこいい自民党を見ることが出来ず残念です。 以上、個人的な感想でした。  

治療院アジアート

麻布十番商店街の、女性による女性のためのマッサージ鍼灸治療院です。 全身のマッサージを基本に、必要に応じて鍼灸を追加します。 どこか懐かしい古民家風の空間で、ゆったりとした時間をお過ごしください。 女性専用、個室、完全予約制、お着替えもご用意してあります。 2019年4月より、ご要望の多かった施術抜きの「カウンセリングのみ」のコース始めました。 ご予約時にご指定ください

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