まずは体内環境整備
最終的に目指すのは、精神的に安定することですが、いきなりそこに向かうには、身体の準備が足りません。
皆さんの傷つきやすい状態は、知覚過敏と一緒で、本来なら10の刺激で落ち込むべきところ?を、警戒警報が発令され、過敏になっているために、3くらいの刺激で苦痛を感じてしまっているんです。
これを通常のレベルに戻さないと、立ち直るのはひどく困難です。薬は脳内ホルモンを補充するなりして、これを助けてくれるわけですが、薬だけに頼っていては、いつまでも自分の身体のバランスは改善されないままになってしまいます。
血中のホルモン量はモニターされていて、必要なものが足りなくなれば増産しますが、足りていれば生産をストップしてしまいます。外から補充を続けて血中濃度が維持されていると、自家生産分が減少するわけです。だから薬を急に止めると、リバウンド現象が起きてしまいます。
はじめは薬の力を借りる事も必要ですが、少しずつでも行動できるようになったら、自力で減ってしまったホルモンを作り出し、自律神経を調整しながら、とにかく体内環境を整えることです。
本来の正常な感じ方に近い状況になってから、最終目標である考え方の修正に挑むべきで、まずはマイナスをゼロまで戻しましょう。
ネガティブな状況を作っているのは心ではなく、脳内ホルモンのバランスや神経回路の形成であり、それを改善することが先決だと知ってください。
ですから、日常の目標は、脳内の神経回路の書き換え、神経伝達物質(便宜上脳内ホルモンと呼びます)の偏りの修正、自律神経の安定ということになりますが、それを実行するには工夫が必要です。
自然に任せていると、いつもの習慣で自分を追い詰め、苦しめてしまう。そんなことを繰り返せば、身体は緊張して自律神経のバランスを崩し、脳内ホルモンは偏ってしまいます。現在の生活が偏りを作り出していると考えてください。
ホルモンや自律神経のバランスを整えるには、心地良いことをする必要があるのです。
考えてみてください。毎日笑ったり、感動したり、誰かと共に喜んだり。そんな生活をしていたら、健康に良さそうでしょう?
わかっています。そんなこと皆さんには出来ないと思っているでしょう?もちろん自然には出来ません。腕力で近づけるんです。
①いつもと同じ、負の神経回路を活性化させないためには、ものすごく意識して別の回路を働かせる。自然に任せず、一生懸命別のことを連想するようにします。
とりあえず、別のことなら何でもいいんです。自分にあったものを探しましょう。
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